脚本家荒井晴彦 外1名 VS 小説家絲山秋子 −−出版妨害禁止等請求事件−− 自ら締結した契約を履行せず、脚本家の著作権を不当に抑圧する契約違反の事態を是正し、脚本家の本来の権利状態を回復するための闘い
| since | 2009. 7. 14 |
| last update | 2009. 7. 14 |
今朝の予告通り、本日(2009年7月14日)午後1時、脚本家の荒井晴彦氏と社団法人シナリオ作家協会は、小説家の絲山秋子氏を相手に、出版妨害禁止、損害賠償請求等を求めて東京地裁に提訴しました。
その結果、事件の担当部は、東京地裁民事40部に。
本件事件の概要を年表としてまとめものは、こちら--->経過年表 (なお、冒頭の注の「脚本は甲1」とは、甲1号証として提出した荒井晴彦氏の脚本「やわらかい生活」のこと。「小説は甲4」とは、甲4号証として提出した、絲山秋子氏の小説「イッツ・オンリー・トーク」のこと)
マスコミ各社の報道は以下の通り(アイウエオ順)。
朝日新聞 共同通信 産経新聞 時事通信 東京新聞 毎日新聞 読売新聞
(7.14/09 文責 原告荒井晴彦ら代理人 柳原敏夫)
本日(2009年7月14日)、脚本家の荒井晴彦氏と社団法人シナリオ作家協会は、小説家の絲山秋子氏を相手に提訴します。
以下は、訴状の冒頭、本件訴訟の概要と本質のくだりです。
訴状の全文と荒井氏の陳述書、シナリオ作家協会の前会長の加藤正人氏の陳述書はこちらから
--->訴状。 原告荒井陳述書。加藤陳述書。
(7.14/09 文責 原告荒井晴彦ら代理人 柳原敏夫)
本件事件の概要と本質(訴状の冒頭より)
本件は《前代未聞の異常事態》(甲2。280頁)として始まった。すなわち、「毎年その年度を代表する10本のシナリオを掲載し後世に残していくことを目的としている」年鑑代表シナリオ集の2006年度に選ばれた脚本「やわらかい生活」が、2007年6月、その原作者である被告から掲載許諾を拒絶されたからである。
これまで、原作者が著作権使用料の額などの経済的理由でDVDの販売など個別の二次使用を拒絶したケースは聞いたことがあっても、しかし、今回のように、完成した映画は劇場公開され、テレビ放送、DVDの販売・レンタル、海外セールスも順調に進行していた矢先、脚本の年鑑代表シナリオ集への収録・出版という商業的利用から最も遠い、文化的遺産としての意味をもつ利用だけが「シナリオを活字として残したくない」という理由で許諾拒否されたというのは過去に前例がない。
そのため、原作者の「横暴」をめぐって、脚本家の間から異論が湧き上がったのは当然である。そして、原作と脚本という、映画著作物からみて共に原著作物に位置する2つの著作物の関係をめぐって、脚本家の間で激烈な芸術論争が巻き起こった。
本件は芸術論としてみた場合、複雑多岐に渡るデリケートな議論を含んでいる。しかし法律論としては単純明快である。なぜなら、本件では、もともと原作者(被告)側で契約書のドラフトを用意し、締結した本件の原作使用契約の中に、いわゆる二次利用について「一般的な社会慣行並びに商習慣等に反する許諾拒否は行なわない」という、今日の映画製作・利用の実態に即した合理的な許諾のやり方を盛り込んでおきながら、自らそれを実行しなかったからであり、それゆえ、本件の唯一最大の争点は、「脚本の年鑑代表シナリオ集への収録・出版に対する原作者(被告)の許諾拒否が、一般的な社会慣行並びに商習慣等に反するかどうか」だからである。この点、原告両名は、被告の前記拒否は一般的な社会慣行並びに商習慣等に明らかに反すると考え、被告に対し円満解決のための交渉をくり返し申入れたが、被告からは一片の誠意もなく、交渉決裂となり、訴訟を余儀なくされたものである。
脚本の出版は華々しい映画の二次利用の中において最も地味なものである。しかし、脚本こそ映画製作の要となる最も重要なものである。その脚本を、後世に残すことを目的とする年鑑代表シナリオ集に収録することは脚本家にとっては最も大切なことである。このような大切な権利の実現を、原作者の恣意と契約違反に弄ばれて妨害されることがないようにしたい、これが本裁判の目的である。
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月日 |
原 告 (荒井晴彦・社団法人シナリオ作家協会) |
月日 |
被 告 (絲山秋子) |
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2009 |
目次 第1、はじめに――本件訴訟の概要と本質―― 第2、当事者 第3、権利の目的たる著作物及び著作権者 第4、被告の許諾拒否行為 第5、被告の許諾拒否の正当性の有無 第6、本脚本出版の合意の成立 第7、出版妨害禁止の請求 第8、原告両名の損害 |
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| 同上 |
原告荒井晴彦の陳述書 | 目次 第1、略歴 第2、映画「やわらかい生活」の製作過程について 第3、「年鑑代表シナリオ集」へのシナリオ掲載の拒否問題 |
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| 同上 |
社団法人シナリオ作家協会の前会長加藤正人の陳述書 |
目次 第1 略歴 第2 社団法人シナリオ作家協会と年鑑代表シナリオ集について 第3 「やわらかい生活」年鑑代表シナリオ集掲載拒否の経緯 第4 映画製作における脚本の重要性について 第5 結論に代えて |
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| 同上 | 社団法人シナリオ作家協会の「年鑑代表シナリオ集」編纂委員長(2007年当時)井上正子の陳述書 | 目次 1、 略歴 2、 原作者の掲載拒否は「一般的な社会慣行並びに商習慣等に反する許諾拒否」であることについて |
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| 同上 | 経過年表 | 本件紛争の発端からクライマックス、現在に至るまでを年表にまとめたもの。 | |||
| 同上 | 証拠説明書(1) | 提訴と同時に提出した証拠の一覧 | |||
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